淫乱の解釈淫乱の解釈 殷は 妊娠腹を杖で殴(う)って孕んでいる子の生命力を鼓舞する呪法、とする白川説に対し、 それで血の赤黒色を表すのは中絶を意味するとの解釈がある。 金メダルを狙って、妊娠し生理機能を高め初期段階で中絶し臨む選手がいるそうで、薬物ドーピングと違い合法であるが、 古代は残虐な時代、と切り捨てる前に現代社会の残虐性はどうなのか。 殷王朝は自らを商と称し、商は前かがみの裸婦の下半身を後ろから写した冏(トツ)、即ち股間の穴、プラス 音符「ショウ」=出(シュツ)=生む=女陰、とする新字源、大字源、バックスタイルで孕ませる(娠=辛=しん)とか、 これに対し、 白川静は入れ墨の刑具(辛)と机と祝詞(のりと)の入れ物、という。 淫乱緞子(絢爛豪華)の殷は殷を亡ぼした王朝が殷を蔑んで呼んだもので、正式な国名は「商」であり、 殷王朝は自らを商と称した訳だから商がバックスタイルの強'姦'とするのは妄想に過ぎない。 古代文字の種々の「商」の中には実に仰々しくも麗々しく書かれたものが有り自国を表現する古代人の自信と誇りが見えるのであるが、 日本人は自国を表現する自信と誇りを失ったか、金メダルも少ないし・・ 最近は街に出たら歩いている者共は皆、中国語を喋っているのか、とうとう、日本は中国に落とされたか、 四面楚歌の項羽の心境も斯くや。 現代の西暦21世紀をずっと遡り紀元前21世紀まで合計4000年の中華帝国の歴史、 夏王朝; 紀元前2070年から紀元前1600年 殷(商)王朝; 紀元前1600年から紀元前1046年 ~周~春秋戦国~秦~漢~ ~ 殷(商)王朝は他族を征伐すると神と祭器を取り上げ、服従させるため王が祭祀を継承し代行し、 結果、祝祭日が増え毎日飲むのが他国を従えるための仕事となり、酒池肉林は国家祭事の極致であって、 毎日飲み、肉を喰い、青銅の酒器が爵位の起源となった。 (注1)夏王朝は禹(ウ)が始祖で遺跡発掘の分析が進めば猿山のボスから王への進化過程が明らかになろう (注2)項羽は秦~漢の前の人 (注3)酒器は爵の他、觚が有り、孔子は飲酒の礼で觚(こ、儀礼用の酒器)を使うのは益々(2升、少ない酒量)のためであるのに、 この頃は大酒になって觚は觚でなくなった、と、嘆いた (今の1升位) (論語 雍也第六の23) (注4)殷の紂王の酒池肉林や包烙の刑は儒者の作り話との説がある (注5)商族のその後 亡国後の商族は呪術を受け継ぎ葬礼を扱う巫祝や、 各地に離散させられた立場を活かしネットワーク構築し交易集団となり商人・商業という言葉になった。 孔子、荘子、離騒の楚の巫祝もそうだったといわれるが、孔子は呪術性を否定した。 |